キャピタルゲインは、保有している資産を購入時よりも高く売却することで利益を得る、売買差益のことを言います。

後述するインカムゲインと比べ、まとまった収入を得られる反面、失敗すると損失が出る可能性もあります。不動産投資の場合、将来的に価値が上がる物件かどうか。大きく資産価値を落とすことがないかを検討する必要があります。

インカムゲインは資産を保有していることで得られる利益のことで、不動産投資の場合は家賃収入がこれにあたります。

入居者がいる限り、長期的に安定した収入を得られることに加え、家賃相場が急激に下がることも少ないため、比較的リスクの少ない投資だといえます。

不動産投資の最も大きなメリットは、収益が安定しやすいことです。

通常、賃貸物件は年単位で借りることが多いため、一度入居者がつけば長期的に賃料を得ることができます。また、家賃相場が大きく上下することもほとんどないため、比較的安定した収益を得られるのが魅力です。

不動産を購入する目的が収益物件である際は、不動産投資ローンを利用することができます。住宅ローンと比べて審査は厳しいものの、事業目的であり、毎月の家賃収入を返済に充てることを見越しての借り入れになるため、大きな金額の融資を受けることが可能になります。

不動産投資ローンを利用することで、自己資金が少なくても、銀行からの融資によって大きな利益を期待できる、レバレッジ効果を得られるのも不動産投資のメリットです。

ローンを利用して投資不動産を購入する際は、団体信用生命保険への加入が義務付けられています。この保険により、ローン返済中に契約者が死亡したり、高度障害になってしまったりした場合、残っているローンは保険から支払われます。

遺族に不動産や家賃収入を残すことができるため、死亡保険の代わりとすることができるのです。

不動産投資のリスクとして、もっとも分かりやすいのが空室リスクです。物件に借り手がつかなければ、家賃収入が発生せず、当初予定していた利回りが低下することになります。

また、家賃収入が入らない状態であっても、管理費や修繕積立金、固定資産税などの支払いはなくなりません。さらに借入をしている場合はローン返済もあります。入居者が見つかるまでは、自己資金を切り崩さなくてはなりません。

そうした状況に陥らないためにも、不動産投資をする際は、この空室を発生させないことが鉄則です。物件を探す際は、このリスクを如何に抑えるかを考えることが重要になります。

不動産は他の投資商品と比べて流動性が低くなります。売りたい時に都合よく買い手が見つかるとは限りませんし、手続きにも時間がかかるなど、現金化しにくいのがデメリットです。

ある程度の流動性を確保しながら不動産投資をしたいという場合は、都心のマンションに絞るとよいでしょう。

地震や台風、洪水などの天災の被害を受ける可能性があることも不動産のデメリットです。

火災保険や地震保険に加入することでリスク対策は可能ですが、これらの保険を充実させようとすると、その費用が増えてしまいます。

災害のリスクをなるべく抑えるためにも、不動産を購入する際は、過去の自然災害を調べたり、ハザードマップを確認したりするなどの手間を惜しまないようにしましょう。